· 

相手の感情に影響を受けないコツ

カウンセリングの仕事をしていると

 

「重たいテーマの話を聴いているときに自分まで憂鬱になったりしない?」

 

と聴かれることがあります

 

 

 

以前の私は、相手に共感しすぎてしんどくなることがよくありました

 

相手の話を聴きながら、相手より先にもらい泣きしちゃったりね……

 

 

カウンセリングに限らず、相手の感情に影響を受けなくなったのは、相手の話を聴くときの姿勢を意識してからです

 

 

よくコーチングセッションをする際は、がっつりと相手の真正面から向き合うのではなく、やや斜め向きが良いと言われます

 

コーチによっては、クライアントと同じベンチに座って、同じ景色を眺めるように……という表現を使う方もいます

 

私のカウンセリングセッションもまさにそんな感じで、相手の姿をしっかりと見るよりも、相手が見ている景色を一緒に眺めることを意識しています

 

電話やスカイプでの、姿が見えないセッションも同じです

 

イメージの中で、相手の隣に座り、相手がどんな景色を見ているかに集中します

 

そして時には、同じ景色を見ている自分とクライアントを、さらに一歩はなれた場所から眺めたりもします

 

 

そんな風に、視点を臨機応変に移動させることで、相手の感情に影響を受けることなく、相手が抱えている問題の本質を見つけることができます

 

もしもあなたが、友達の話を聴いていて自分まで憂鬱になるのがイヤって思ったら、同じベンチで同じ景色を眺めるイメージを試してみてくださいね

そして、それでもしんどくなったら、ベンチに座る二人を、神様になったような感覚で、少し高いところから見下ろして見守ります

 

すると、相手の感情に影響を受けることなく、相手に寄り添うことができるんです

 

 

 

以前「あなたの話を聴いているとしんどくなる」といわれたことがあります

とてもお世話になった、大好きな方でした

 

それがきっかけで、私は心安らぐ大切な場所を失うことになり、一時期は理不尽な思いを持て余していましたが、今なら相手の方の想いが分かるような気もします

 

話を聴いてしんどくなるのは、私自身を否定されたわけではなく、相手の方の問題です

きっとがっつりと、しかもとても近い位置で、向き合っちゃったんだろうな

そして、相手の方の内側にある傷に触れてしまったんだろうな

 

あの時の自分を責める必要もないし、今の自分の歩く道にも間違いもない

ただ、二人の立ち居地が近すぎたのだと思います